海洋事故などに使用する際、環境負荷の低減が期待できるように、親水基に糖を有する分解性非イオン両親媒性化合物の創製とその機能に関する研究を行った。 まず、酒石酸と長鎖ケトンから、1,3-ジオキソラン環を有するタイプ1と、酒石酸とヨードオクタンからエステル型のタイプ2を合成した。 それらの人工海水の界面物性は、一般的な界面活性剤と同等以上であることをあった。重油に対する乳化・分散力は市販の油処理剤と同程度であった。これらの分解性界面活性剤の4週間後の生分解度は60%以上であり、通常型の界面活性剤よりも優れていた。また、重油の生分解性を検討した結果、これらを添加することで生分解性の向上が見られた。
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