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2013 年度 実績報告書

金属酸化物を用いる有機薄膜/金属界面制御と有機デバイスの高性能化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23550209
研究機関琉球大学

研究代表者

景山 弘  琉球大学, 工学部, 准教授 (50294038)

キーワード界面制御 / 金属酸化物 / 有機エレクトロニクスデバイス / 有機薄膜太陽電池 / 有機発光ダイオード
研究概要

【最終年度に実施した研究の成果】最終年度は、バルクヘテロ接合型有機薄膜太陽電池 (OSC)に対してMoO3陰極バッファーを適用し、MoO3陰極バッファーが、バルクヘテロ接合型素子に対しても有用であることを明らかにするとともに、OSCとしては比較的高い変換効率 (6.3%) を得ることに成功した。さらに、MoO3陰極バッファーを有機発光ダイオード(OLED)に適用することにより、外部量子効率が約1%向上することを明らかにし、MoO3陰極バッファーが、OLEDにも適用可能であることを示した。
【研究期間全体を通じて実施した研究の成果】本研究は、金属酸化物を用いる新しい有機薄膜 / 金属界面制御方法を提案し、有機エレクトロニクスデバイスの性能向上を図ることを目的とした。
金属酸化物としてMoO3を用い、MoO3とAlの反応の様相について明らかにするとともに、この現象を利用して、有機薄膜/金属界面における励起子失活サイトの生成抑制のための方法論を確立した。さらに、この手法をOSCに応用し、陰極バッファーとしてMoO3を用いる素子の変換効率が、MoO3を用いない素子のそれに比べて向上することを見いだした。また、MoO3陰極バッファーを、pn接合型、pin接合型、バルクヘテロ接合型OSCに適用し、いずれの素子構造においても、MoO3陰極バッファーが適用可能であることを明らかにするとともに、バルクヘテロ接合型素子において、OSCとしては比較的高い変換効率(6.2%)を得た。
さらに、MoO3陰極バッファーを用いる有機発光ダイオードの外部量子効率が、MoO3陰極バッファーを用いない素子のそれに比べて約1%大きいことを明らかにし、MoO3陰極バッファーが、有機発光ダイオードにも適用可能であることを示した。
以上のように、本研究では、OSCやOLEDの性能向上に対する新しい方法論を提示した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 高移動度有機材料tris[4-(5-phenylthiophen-2-yl)phenyl]amineを用いた有機受光素子の特性改善に関する検討

    • 著者名/発表者名
      辻生翔一、梶井博武、景山 弘、城田靖彦、大森 裕
    • 学会等名
      第61回応用物理学会春季学術講演会
    • 発表場所
      青山学院大学、相模原、神奈川県

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公開日: 2015-05-28  

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