本研究ではC60分子の配列制御された単分子膜を主眼に、C60をアジリジノフラーレン型界面材料とし、① 2鎖多親水基構造、②フルオロアルキル鎖の剛直性の活用という新たなコンセプト、および③フルオロアルキル基3鎖型界面材料をマトリクス分子とする新規な単分子膜形成法を検討した。 表面圧-面積測定から、①ではC2v対称性の2鎖2親水型において、極限面積~1.25nm2の配列制御された膜が可能となった。②のフルオロアルキル鎖の剛直性の活用もC60の配向・配列制御に非常に効果的であった。③では、マトリクス分子の単分子膜上でC60の単分子膜形成が進行し、凝集が制御されたC60の膜が形成された。
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