フィブリノゲンクライオゲル形成における分子間の相互作用と分子間相互作用部位の特定を試みた。相互作用については、静電的相互作用と水素結合の関与を調べるため、尿素およびNaClの添加効果の実験を行った。その結果、尿素は原線維であるプロトフィブリルの形成を阻害し、NaClはプロトフィブリルのラテラル集合を阻害していることが示唆された。相互作用部位については、フィブリノゲン分子のalpha C鎖を切除したフラグメントXがゲル化しないことから、クライオゲル形成にalpha C鎖が必須であることが明らかとなった。
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