最大16台のファイバレーザーを、一つのファイバ共振器で発振させることに成功し、ファイバレーザーの高出力化に必要となる要素技術を開発できた。これは従来報告されていた台数の二倍に相当する。各ファイバレーザーの光波面を揃えるための、精密かつ実用的な位相制御が可能となった。これにより、単一のレーザー媒質から得られるレーザー出力が小さくとも大出力を得ることが原理的に可能となり、大出力の励起源を用いなくともファイバレーザーの出力を高められる。レーザー加工分野で求められている、レーザー光を小さな集光径に集光可能な高いビーム品質を維持したままファイバレーザーを高出力化することが可能となる。
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