相変態を含むホットプレス過程の変形シミュレーション手法の開発を目指し,2軸応力負荷試験装置を用いて,高温から冷却される鋼について変態に伴う変形を測定した.S45C材のパーライト変態に関して,引張りと圧縮負荷では変態塑性挙動が異なることが明らかになり,提案した新たな構成式によってこの挙動を表現することができた.また急速冷却下での曲げ試験装置を製作し,変態塑性係数を測定する手法を確立し,予塑性変形が変態塑性変形に及ぼす影響を明らかにした.さらに汎用有限要素法プログラムに提案した変態塑性構成式を組み込み,高温から冷却される板材の曲げ変形のシミュレーションが可能になった.
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