研究課題
・3次元曲面加工用工作機械の総合性能評価と実用化部品の事例評価.リニアモータ駆動NC旋盤を用いて,実際に三次元曲面を旋削加工することに成功した.駆動型ロータリ工具を工作物中心からY軸方向にオフセットさせ,工具-工作物間の干渉を回避することにより,これを可能としている.特殊な工具設置方法を採用しているため,三次元曲面を創製するための指令値は独自に開発したCAMシステムを用いて算出される.このとき,制御系の動特性を考慮し,あらかじめフィードフォワード項を付加した修正指令値と繰返し制御を用いて作成した修正指令値を用いて設計動作軌跡に対して±6μm以内の精度を達成している.さらに,タッチプローブをロータリ工具径と等しくすることにより,NCプログラムの位置指令値そのものと機上計測時のタッチプローブの位置との差を求めることで,これを用いた修正指令値を算出するアルゴリズムを完成し,タッチプローブの接触信号を基に繰返し位置決め精度を検証した結果,±1μm以内で接触位置を検出することができ,形状を正確に測定できることを確認した.これまでのところ,駆動型ロータリ工具を用いてSCM432(HRC61)およびSKD11材を焼入処理(HRC59)した工作物の非軸対称三次元曲面を加工することに成功した.これにより,工作機械の構成,加工方法,形状創製を実証することに成功した.
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