研究概要 |
半凝固鋳造を行ったAC4CHアルミ合金(以下,SS材)を本研究に使用した.さらに,この材料に対してECAP加工を施した超微細粒組織材料(以下,SS-ECAP材)も創製した.薄肉筐体を作製するインパクト成形によってこれらの材料の塑性加工性を評価した.この成形法は,バルクに高速で衝撃荷重を与え,そして高圧により狭いクリアランスから後方へ押出す.その結果,AC4CH合金に半凝固鋳造法とECAP加工を施すことで,機械的特性の向上だけでなく加工性も大きく向上した.通常インパクト成形の肉厚は0.7mm程度が限界とされているが,SS-ECAP材を用いれば0.4mmの超薄肉形状の箱型筐体が成形可能であった.
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