研究課題
次世代自動車や航空機等は軽量化を行い航続距離を伸ばすこと、燃費を向上させることが重要な目的となっている。そのため、金属部品のプラスチック部品への変更という軽量化技術は多くの注目を集めいており、車体総重量の軽量化の取り組みが盛んに行われるようになっている。本研究ではプラスチック部品に求められているより微細でより複雑な形状の製品を製造するということに対して、プラスチック業界で解決すべき重要な課題となっているプラスチック材料から発生するガスに起因した不良現象に注目をして研究を進めている。併せて金型の可視化という側面からも研究を行い、微細・複雑成形の高度化を目指している。その結果として、微細・複雑形状部の可視化と挙動分析技術の確立、高分子分解ガス化の機構解析と抑制技術の確立等で対応しようとしている。本研究ではプラスチックが分解ガス化する際の挙動について、金型等金属の触媒作用によりガス化が促進する傾向の把握、また、挙動に関する理論的裏付けを行い学会発表などを行った。そして、ガス焼け時にはいくつかの化学反応が深く関与していることなど、理論的考察を行い、査読論文を刊行した。さらに、実成形時の発生ガスをモニタリングする手法についての学会発表、ガス焼けセンサー等の開発にも展開しガス収集装置、ガス焼けセンサーに関する特許申請を行った。一方、金型内の可視化については多角的な方向から観察できる可視化金型を提案し今後発表を予定している。
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成形加工
巻: Vol.26 No.1 ページ: 27-33