研究課題/領域番号 |
23560153
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
京極 啓史 東京工業大学, 理工学研究科, 教授 (70153236)
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研究分担者 |
桃園 聡 東京工業大学, 理工学研究科, 助教 (70262300)
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キーワード | 粗面 / 接触 / すき間 / 流量係数 |
研究概要 |
液中の接触や混合潤滑において,軽微な接触では従来の混合潤滑理論が適用可能であるが,実表面の粗さや中高圧下での接触においては,実験結果と合わなくなり,定量的な評価ができないことが知られており,本研究はそのような条件下での混合潤滑理論に用いる流動状態の解明を目的としている.本年度は接触状態およびそのときの流動状態を調べるための準備段階として予備的な実験および解析を行った. (1)粗面接触の直接数値シミュレーション(京極):開発中の任意の特徴パラメータをもつランダム粗面を生成し、市販構造解析ソフト(Msc.Marc)接触解析するプログラム概ね完成させ、シミュレーションを行った. (2)すき間内流動解析シミュレーション(京極):上記の接触解析より規模の小さい接触部の近傍のすき間内流動に対し,すき間方向の流れを無視したReynolds方程式を用いた解析により隙間内の流量を計測するプログラムを完成させた. (3)ランダム粗面の製作と隙間および流量測定(実験:桃園):(1)の方法で生成したランダム粗面をもつリング状パッキンを3Dプリンタで作成し、パッキンを通じて漏れる流量とともに、接触形状と隙間を測定する技術を開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初の予定になかった、ランダム粗面を3Dプリンタで生成する技術を開発したため、その試行錯誤に時間を要し、更にその粗面を使ってパッキンの漏れ流量や、接触形状や隙間の測定技術の開発にも時間を要したため、広範囲な実験を行うには至らなかった。
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今後の研究の推進方策 |
解析および実験方法が確立したので、多くの条件で解析および実験を行い、結果を整理・考察してまとめる。
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次年度の研究費の使用計画 |
任意の統計パラメータを与えて粗面を生成し、そのパターンを実際に創成する技術を従来技術(機械加工)ではなく、3次元プリンティング技術を用いることに当該年度の半ばを過ぎてから変更し、試行錯誤によって方法を確立したのが年度の終盤になってからであり、十分な数と種類の実験を行う時間がなくなったためである。 物品費40万円(試料作成作成費等20万円・実験装置改良用部品費20万円)、旅費40万円(国際会議など40万円)、その他15万円(投稿費・参加費など)
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