研究課題/領域番号 |
23560162
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
春山 繁之 山口大学, 技術経営研究科, 准教授 (10416505)
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研究分担者 |
陳 玳こう 東京理科大学, 工学部, 教授 (90217266)
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キーワード | 衝撃吸収部材 / 変形コード / マスターカーブ |
研究概要 |
自動車や重機では衝突や転倒時に乗員を守ることが重要である.そのため,本研究では従来の衝撃吸収部材の体系とは異なる新しい圧縮‐膨張型衝撃エネルギー吸収部材とそれを用いフレーム全体の変形モードを制御し荷重変位が線形となる崩壊部位制御型フレーム構造を新たに提案し,そのメカニズムを把握し,製造コストや開発コスト削減する設計技術の確立を目指すため、安定な圧縮-膨張変形を利用した新しい衝撃吸収部材について,衝撃荷重の大きさおよび衝撃エネルギーの吸収量を制御できる部材形状を新たに提案し,更に構造部材に適用し変位と荷重の関係が常に線形となる変形モードを制御する手法を提案するため検討した部材の吸収特性および塑性変形モードの制御を明らかにすることが重要であり、本年度は、研究計画に従い、フレーム部材の各種境界条件における曲げ崩壊を支配する形状因子,材料因子について、負荷される衝撃荷重の位置や範囲とフレームの形状因子、材料因子などを変化させ,・変形モードに及ぼす影響・ピーク応力および最大変位に及ぼす影響を明らかにし、単純断面形状フレームの曲げ崩壊条件を支配するマスターカーブの検討を行った。 次にフレーム部材の準静的圧潰実験と数値シミュレーッションの整合性の整合性について検討を行うため確認するためフレーム部材の準静的圧潰実験を実施したシミュレーッション結果との整合性について幾つかのパラメータの組み合わせを検討し整合性について確認を行なった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画において設定した課題を計画通り達成している。
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今後の研究の推進方策 |
フレーム部材全体の変形モードを制御するためフレーム部材の最弱部で発生する曲げ崩壊を防ぐことが重要となる.そのため,設計条件に適合する荷重変位線図となるようフレーム部材の各所に吸収部材を最適に配置する方法を検討する必要がある.具体的には,平成23年度、24年度のそれぞれの研究から得られたマスターカーブに基づき,最適な荷重変位線図となる衝撃吸収部材とフレーム部材の組合せと配置の最適条件を決定するための方法を検討する。
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次年度の研究費の使用計画 |
計算機のデータ保管のための消耗品 フレーム部材の準静的試験のための治具、試験片作成 研究成果の発表のための旅費 共同研究者および国外の研究者との情報交流野ための旅費を予定している。
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