研究課題
自動車や重機では衝突や転倒時に乗員を守ることが重要である.そのため,本研究では従来の衝撃吸収部材の体系とは異なる新しい圧縮‐膨張型衝撃エネルギー吸収部材とそれを用いフレーム全体の変形モードを制御し荷重変位が線形となる崩壊部位制御型フレーム構造を新たに提案し,そのメカニズムを把握し,製造コストや開発コスト削減する設計技術の確立を目指すため、安定な圧縮-膨張変形を利用した新しい衝撃吸収部材について,衝撃荷重の大きさおよび衝撃エネルギーの吸収量を制御できる部材形状を新たに提案し,更に構造部材に適用し変位と荷重の関係が常に線形となる変形モードを制御する手法を提案するため検討した部材の吸収特性および塑性変形モードの制御を明らかにすることが重要であり、本年度は、研究計画に従い、フレーム部材全体の変形モードを制御するためフレーム部材の最弱部で発生する曲げ崩壊を防ぐことが重要であることから,設計条件に適合する荷重変位線図となるようフレーム部材の各所に吸収部材を最適に配置する方法を検討した.これまでの研究から得られたマスターカーブに基づき,最適な荷重変位線図となる衝撃吸収部材とフレーム部材の組合せと配置の最適条件を決定するため、 フレーム部材の変形モードに及ぼす衝撃吸収部材の特性と配置の影響および設計荷重変位線図に基づく吸収部材,フレーム部材の組合せ最適化の検討を行った。
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