本研究で調査したデバイスは,①2次元スッテプ状デバイス②3次元ディンプル③後縁形状削減④複合デバイスである.これらの空力性能及び境界層計測を直線翼列試験装置を用いて測定し,デバイスの効果を比較検討した.調査したレイノルズ数は,超高空巡航状態から地上近傍までであり,十分広範囲な条件下で計測を行った. この結果,① 剥離制御デバイスで翼負圧面における剥離が縮小し,損失が低減する.②デバイス高さが高いほど,剥離抑制の効果は高いが,同時に乱流損失が増加する. ③翼後縁厚みの削減は損失の低減に寄与する. ④複合化した翼型において,広範囲のレイノルズ数条件で損失が低減することを確認した.
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