高分子鎖を連結粒子系として近似するBDSとDNSとの結合法を用いて非アファイン粘弾性流体における抵抗低減機構の解明を行った.BDSでは,dumbbell の運動にslip velocityを付与して非affine性を導入したdumbbellモデルを用い,一様等方乱流を対象とした。非アファイン性が最小の場合,dumbbell が反変ベクトルとして運動して渦管の伸長を抑制するに対し,最大の場合は共変ベクトルとして運動して渦層に張力を及ぼすため,大きな低減が得られる事を明らかにした.共変性のdumbbellは溶媒からのせん断によりその長さが最大となる方向に配向するため,大きな伸長を受ける事を示した.
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