固体酸化物形燃料電池(SOFC)は燃料電池の中で最も高い効率が実現でき,その形状も多様である.本研究は,平行円板によって構成されるディスク型SOFCを対象としたもので,円板間に生じる低レイノルズ数流れの熱流体特性を制御して速度分布の一様性を促進することにより,SOFCの高性能化を目指した.その結果,セルの構成要素である集電体の形状にインボリュート曲線を採用し,集電体間隔を従来より狭めて力学的に流れを抑制することで,流路の広い範囲でほぼ同じ流速を維持できることを実証した.また,伝熱実験によってヌセルト数の分布を調べ,伝熱特性の観点からも,インボリュート形状流路がSOFCに適していることを示した.
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