研究課題/領域番号 |
23560230
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
福田 勝哉 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (10127417)
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研究分担者 |
劉 秋生 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (80294263)
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キーワード | プール沸騰 / 流動沸騰 / 限界熱流束 |
研究概要 |
2012年度の研究実績は下記の通りである。 [1]純水を用いた高サブクール度管内流動沸騰CHFの実験的研究。純水を用いた高サブクール度プール沸騰CHFの実験的研究を行った。純水を用いて,減圧プール沸騰実験を行い,限界熱流束を求めた。高圧高サブクーリングにおける限界熱流束データベースを加え,限界熱流束の系圧力依存性について検討した。 [2]プール沸騰CHFの写真観察。比較的低圧のプール沸騰熱伝達及びCHF近傍について写真観察を行い,その沸騰挙動を観察し,その結果を公表した。 [3]極大CHFに関わる最大サブクール度表示式の導出。得られた実験結果を用いて,管内流動沸騰CHFに関する非線形現象をHIメカニズムとHSNメカニズムを考慮して実験データの再構築を行い,極大CHFに関わる最大サブクール度に及ぼす流速の依存性に関する表示式を作成した。 [4]研究成果の公表。研究成果をとりまとめ国内外で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
流動沸騰による限界熱流束実験の装置改良と並行して,低圧領域におけるプール沸騰限界熱流束のデータ解析及び他の研究者が実施した流動沸騰CHFのデータ解析を行い,新しい知見を得たので,その結果を踏まえて次年度の研究計画に反映させることにしている。
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今後の研究の推進方策 |
[1] 純水を用いた高サブクール度管内流動沸騰CHFの実験的研究。純水において,円管直径,有効長さ,系圧力およびサブクール度を変え,流動沸騰CHFを系統的に求める。冷却液循環装置(-40℃)を利用して,高サブクーリングを実現し,極大CHFを詳細に求める。 [2]FC-72を用いた高サブクール度管内流動沸騰CHFの実験的研究。FC-72において,円管直径,有効長さ,系圧力およびサブクール度を変え,流動沸騰極大CHFを系統的に求める。 [3]H23及びH24年度の研究によって,純水を用いた他の研究者のCHFデータによって大方の目途がついているので,FC-72による極大CHFに関わる最大サブクール度表示式の導出を行う。得られた実験結果を用いて,管内流動沸騰CHFに関する非線形現象をHIメカニズムとHSNメカニズムを考慮して実験データの再構築を行い,極大CHFに関わる最大サブクール度に及ぼす流速の依存性に関する表示式を作成する。 [4]研究成果の公表。研究成果をとりまとめ国内外で発表する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究成果を国内外で発表する。 旅費 500,000円 物品費 200,000円
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