光がプリズム内から空中に斜めに射出するとき、その角度によって透過光と反射光の強度がわずかに変化する。本研究ではこれらの光強度およびその光強度分布を使って微小な角度変化を測定することを目的としている。 研究過程で、透過光の代わりに全体光と反射光の差を用いることや、レーザ光により生じる干渉縞のような不要な雑音を避けるために、普通の光を用いるという改善を加えた。また、光強度分布を使わずに光強度による同様の原理に基づく測定装置を作った。その結果、50ナノラジアンという極めて小さな角度変位を測定することができた。
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