研究課題
<最終年度:平成25年度>[方法]引き続き,ふたつの側面から並行して研究を進めた:(1)三次元深度センサを使ったSOIの実現.(2)操作画面を壁面に投影するSOIの実現.[成果](1)三次元深度センサによるSOI: 昨年度の指先タッチ動作の認識技術を元にして,バーチャル・キーボード(鍵盤)およびバーチャル・シロフォン(木琴)を実現した.前者では,複数の指先の接触/非接触の認識により,和音も弾くことができる.後者では,マレット(撥)と人の指とを形状・サイズから識別する機能(マレットのみに反応する)や,音板(投影された背景)を叩く速度により反応が異なる機能(音量が変化する)を実現した.(2)壁面投影するSOI: ズーム付き雲台(パン・チルト)カメラの制御による投影画面へのリアルタイム追従を実現した.<研究期間全体>[成果]画像投影式インタフェースの高機能化および多様化をねらいとして,壁面投影と机上投影のふたつの形式を対象として,新しい知見・知識を獲得した.(1)レーザー・ポインタ・インタフェース(壁面): プロジェクタから壁面に投影した画面の位置と大きさをWebカメラで認識し,また投影画面上にレーザー・ポインタより照射されたスポット光点の位置計測からon/offジェスチャによる画面操作(クリック/ドラッグ動作)を実現した.今後は,従来の操作インタフェースとの比較・評価実験が必要である.(2)タッチ・インタラクション(机上): 3次元深度センサを用いて指先タッチ動作を認識できるようにして,バーチャル・キーボード(鍵盤:複数の指先タッチの認識により和音を弾ける)およびバーチャル・シロフォン(木琴:撥と人の指の識別,叩く速さにより異なる反応)を実現した.今後は,実用化のための認識精度の向上が必要である.
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