2006年、我々は直線状永久磁石軌道上における、PG板を用いた新たな非接触リニア駆動技術について報告しました。それは室温で磁気浮上するPG板は、直線状PM軌道と近づけるPM小片による磁場勾配中の移動が可能ということです。 近年、準静的な測定法によりPG板試料の端部形状に依存する反磁性反発力の定量的観察を行いました。そして興味深い結果が、本研究データから得られました。それは、厚さ方向に傾斜処理した非対称形状PG板試料の両端部に、二つのPM小片をそれぞれ配置した場合、反磁性反発力が一方向に現れました。この特性はPG板試料を用いた高効率非接触磁気浮上駆動モデルの構成に有効な技術要素の一つと思われます。
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