研究課題
・水環境浄化では、アオコと呼ばれる有害藍藻類(ミクロキスティス)について前年度研究では、水中ストリーマ状放電の物理的あるいは化学的作用の何が原因であるかを追求した。その結果水中衝撃波によるミクロキスティスのガス泡消滅が効果的にミクロキスティス細胞を不活化していることを確かめた。本年度は実際のダム湖においてミクロキスティスのガス胞破壊による沈降作用による水質浄化実証試験を行い、水質改善の検証を行った。水質は濁度とクロロフィル濃度の低減(30%)が達成できた。・装置開発としては次世代半導体スイッチング素子(SiC-MOSFET)を用いた高周波1石チョッパ方式充電回路を、制御回路にマイクロプロセッサ(FPGA)を用いて小型高速高電圧充電可能な充電器を開発した。・基礎研究としてはマイクロプラズマジェットによる大腸菌殺菌の効果検証を行い、実験的に殺菌効果を実証した。また、水中放電による酸化作用のあるH2O2の生成と吸光法による生成量計測を行った。水面での高繰り返し放電により、H2O2の生成量向上に成功した。この結果は国際会議(2013 IEEE Pulsed Power Conference)で発表した。論文を国内の英文誌(電気学会)と国際誌(IEEE)に投稿し、掲載された。その他として複合放電(沿面バリア予備電離放電)を用いた大気圧ストリーマ状放電プラズマの領域拡大に成功した。これは国際会議(2013 IEEE Pulsed Power Conference)で発表し、国際誌にも投稿した。また特許として出願を行った。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (10件) 備考 (1件) 産業財産権 (1件)
IEEE Transactions on Plasma Science
巻: Vol.42, No.3 ページ: 794-798
電気学会論文誌A,基礎・材料・共通部門
巻: Vol. 134, No.4 ページ: 211-216
10.1541/ieejfms.134.211
IEEJ Transactions on Fundamentals and Materials
巻: Vol.133, No.12, Sec. A ページ: 636-641
巻: Vol. 133, No. 4 ページ: 198-204
10.1514/ieejfms.133.198
http://www.gsst.kumamoto-u.ac.jp/kenkyu/pdf/fukugou/syougeki/sakugawa.pdf