研究概要 |
3次の非線形感受率テンソルの各成分の測定精度をあげるために,1光束系にて入射光の偏光状態を円偏光から楕円偏光,直線偏光へと連続的に変化させかつZ-scan法と組み合わせた新しい測定方法を考案・構築した。測定結果は考案した2光子吸収伝搬モデルから導出した光強度伝搬式を用いて解析を行った。その結果,InP(001), (110), (111)のどの場合も実験結果と計算値とは非常に良く一致し,本研究にて得られたχ(3)虚部の各値と偏光依存性の計算方法,および提案した2光子吸収伝搬モデルとその伝搬の解析式などが,全て適切であることが示された。
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