金属回折格子に励振されるプラズモン表面波を利用して,7桁を超える分解能を持つ屈折率センサを開発する研究を行った.研究内容を理論解析と実験検証に分け,それぞれの成果を列記する. 理論解析の知見:①格子はコニカルマウントで使用し,表面波の励振に伴うモード変換を利用すれば,反射光の効率測定のみによって6桁の分解能が得られる;②反射光の位相検出を併用すれば,広い屈折率範囲で8桁を超える分解能を達成できる. 実験検証の成果:③上記①を実験によって確認した;④位相検出に光弾性変調器を用いたホモダイン検波を利用すれば,0.1°の分解能で参照波と位相比較できるので,②の分解能を達成できる見通しがついた.
|