微小電極を構築した基板上で電気化学反応を制御することで、DNAやタンパク分子を接着、あるいは非接着する面を構築できる方法を確立した。(電気化学パターニング法)本方法では200μmφの電極対25対を集積した4㎜四方の任意の位置に、タンパク分子を配列できることが明らかとなった。さらに従来試験管の中で遺伝子からタンパク分子を発現させる無細胞タンパク発現がこのような電極基板上でも進行し、このタンパク発現が電圧変化として検出できることを見出した。入力信号である遺伝子配列を一連の酵素群が精密に認識し、その結果タンパク合成が行われ、出力信号として検出できることが証明された。
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