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2013 年度 実績報告書

パイロット信号が不要なスパース通信路推定法の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 23560434
研究機関茨城大学

研究代表者

宮嶋 照行  茨城大学, 工学部, 准教授 (00261743)

キーワード通信路推定 / スパース通信路 / 移動通信 / 高速無線伝送 / ブラインド推定 / セミブラインド推定
研究概要

本研究は,パイロット信号を用いずにスパース通信路を推定する手法を開発し,移動無線通信における高速伝送へ応用することを目的とした.最終年度は,(1) OFDMにおける時間変化する周波数選択性通信路の推定と,(2)少数のパイロット信号を利用するセミブラインド推定法を検討した.
(1)について,両選択性通信路のスパース性を考慮した基底展開によるモデル化を考案した.このモデルに基づいてブロックスパース推定アルゴリズムにより通信路推定を行った.購入機器を用いたシミュレーションにより,スパース性を考慮しない場合に比べて大幅に性能が向上することを確認した.この成果について国内学会発表を行った.移動高速無線環境においてパイロット信号の有効利用の可能性が明らかになったことで,今後のセミブラインド手法の開発への道筋が得られたことは意義深い.
(2)について,OFDM伝送において,ブラインド通信路推定と極少数のパイロットによる通信路推定の組み合わせにより得られる決定論的スパースシステムをOMPアルゴリズムにより解くことを検討した.パイロットのみの場合とブラインドのみの場合に比べて推定成功回数を大幅に改善できることを確認した.これは初期的な検討ではあるが,セミブラインド推定の可能性が明らかになり,今後の課題が明確になったことは大きい収穫であった.
平成23年度と24年度には,(3)OFDM伝送におけるスパース通信路の推定,(4)シングルキャリア伝送のためのスパース通信路推定について検討し,パイロット信号を用いずに非ゼロタップを検出する方法を考案した.この検出結果を利用したブラインド通信路推定法の有効性をシミュレーションにより確認している.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Joint Channel Shortening and Carrier Frequency Offset Estimation Based on Carrier Nulling Criterion in Downlink OFDMA Systems2013

    • 著者名/発表者名
      Teruyuki Miyajima, Ryo Kuwana
    • 雑誌名

      IEICE Trans. Fundamentals

      巻: J96-A ページ: 1014-1016

    • DOI

      10.1587/transfun.E96.A.1014

    • 査読あり
  • [学会発表] ODFMシステムにおける両選択性スパースチャネル推定の検討

    • 著者名/発表者名
      石川大地, 宮嶋照行
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      新潟大学
  • [学会発表] OFDMにおけるIQインバランスが通信路短縮に及ぼす影響

    • 著者名/発表者名
      張曦, 宮嶋照行
    • 学会等名
      電子情報通信学会ワイドバンドシステム研究会
    • 発表場所
      名古屋大学
  • [学会発表] OFDMにおけるPAPR低減のための位相CMAの提案

    • 著者名/発表者名
      梨本博路, 宮嶋照行
    • 学会等名
      電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      新潟大学
  • [学会発表] 複数送信アンテナを用いるシングルキャリア方式における再送ダイバーシチの一検討

    • 著者名/発表者名
      中村眞梧, 宮嶋照行
    • 学会等名
      電子情報通信学会ソサイエティ大会
    • 発表場所
      福岡工業大学

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公開日: 2015-05-28  

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