研究課題
新しい信号処理の考え方として、周波数領域サン プリング(FDO)に基づく、 MIMO-OFDM受信機の 提案を行ってきた。この提案方式は、効率 的に固有のチャネルダイバーシチを活用すること によ り、従来のものと比べて、大幅に性能が改善され るものである。この方式は、時変動を伴う周波数選択性フェージングチャネルで、良好な動作 をすることが期 待できる。この研究では、時変周波数選択性フェージングチャネルを仮定することによ り、線形のMMSE、非線形の VBLAST、球面復号化を含む3つの検出方式を考えている。この3つの検出方式は、効率的にブロードバンド伝 送における固有の周波数ダ イバーシティを利用でき、より高度な非線形VBLAST、球面復号化を利用するこ とによって、複雑さの増大する中でより有効な性能を発揮するものとなる。しかしながら、時変動を伴うフェージングチャネルでは、線形MMSEは、チャネ ル歪みやキャ リア間干渉に対して十分ではない。このような状況下で、非線形VBLASTと球面復号 化は、時変周波数選択時変フ ェージ ングチャネルにおいて、周波数領域と時間領域の両ダイバーシチ効果 を効率的に発揮する。
1: 当初の計画以上に進展している
私はこの研究に精通し、十分な知識と経験をもち、提案研究を実行できること を確信している。
この計画案は今後の研究指針として役立ち、最新技術と関連研究が結びつき、 実りある研究となるであろう。
次年度使用額 10878 円物品費
すべて 2012 2011
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)
IEEE Communications Letters
巻: vol. 15, no. 5 ページ: 479-481
10.1109/LCOMM.2011.032111.102440
IEEE Transaction on Wireless Communications
巻: vol. 10, no. 4 ページ: 1312-1322
10.1109/TWC.2011.030311.101490