研究課題
通信路ダイバーシチを効率的に働かせるためには、チャネル特性情報(CSI)が必要である。それゆえ、MIMO-OFDM及びMIMO-MC-CDMAシステム評価のために、チャネル特性推定の研究を行った。周波数領域オーバーサンプリング(FDO)手法を用いて、サブスペー スベースのブラインドチャネル推定の手法を提案し、その研究を行った。特に、信号と雑音のそれぞれの部分空間の直交性を利用し、最小二乗誤差最適化問題として、チャネル特性のブラインド推定の定式化を行った。そして、最小固有値とその固有ベクトルを求めることによって、その問題を解くことができた。この手法の特徴的なことは、アンテナ数やユーザ数の制約なしに、一般的なマルチキャリヤシステムの解析に、応用できることである。特に、既 存の方法では解くことができなかった以下の二つのチャレンジングな方法に応用できることである。具体的には、(1)送信アンテナの数が受信アンテナの数より多い場合、(2)及び、ユーザの数が処理利得よりも大きい場合である。さらに、他の(幾つかの)ケースについても、提案手法の、既存手法に対する優位性を明らかにできた。
1: 当初の計画以上に進展している
私はこの研究に精通し、十分な知識と経験をもち、提案研究を実行できること を確信している。
交付申請書にあるとおり、研究計画を遂行する予定である
該当なし
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IEEE Transactions on Communications
巻: vol. 60, no. 4 ページ: 1033-1044
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