ディジタルカメラなど撮像系色彩情報復元を目的として,色相空間におけるスパース表現について検討した.静止画,ならびに動画におけるイントラ符号化についてスパースサンプリングによって復元,復号される品質がおおよそ PSNR = 30 dB 程度であった.これを映像符号化 H.264 AVC イントラフレーム符号化に適用したところ,現行方式と同一水準の復号品質を得るのに約5分の1のデータ量で済むことを確認した.また,カラー画像・映像の品質評価技法として色彩類似度を考案し,部分参照型映像品質評価技法として組み込んだ.その結果,原画全参照型品質評価法と同等の評価が可能であることを示した.
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