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2013 年度 実績報告書

不規則に発生するシンボルに対する符号化の遅延最小化

研究課題

研究課題/領域番号 23560448
研究機関信州大学

研究代表者

西新 幹彦  信州大学, 工学部, 准教授 (90333492)

キーワード情報理論
研究概要

本研究では、次のような符号化の過程を想定している。シンボルの到着は確率過程でモデル化され、到着したシンボルは符号器に入れられる。符号器は入力されたシンボルの内容ばかりでなく送信機の状態をも監視しながらどの時点でどのような符号語を出力するのかを決める。符号語はその長さに比例する時間で送信される。符号語が送信されている間にもシンボルは到着し、新たな符号語が生成される。送信機が動作中は新たな符号語は送信バッファに入れられる。
本研究では以上のように、単に符号語長を調節するだけでなく、システムの現在の状態をリアルタイムに監視しながら符号語を生成することによって遅延をコントロールすることが目的である。
符号器では入力系列を分節して符号化するために分節木を使用するが、分節木の内部ノードにも符号語を割り当てる場合、符号語の集合が語頭条件を満たすことは一意復号のための必要条件ではない。このことは前年度までに得られた知見である。平成25年度の研究はこのことを背景に、性能の良い符号を設計するための分節木への符号語の割り当て方を調べた。その結果、有限の演算精度で実装された算術符号器の演算精度を意図的に下げることによって遅延を抑制する比較的効率の良い符号器が得られることが分かった。算術符号器の演算精度は高い方がよいというのがこれまでの常識であったが、本研究で得られた結果は、遅延を抑制するという観点からは必ずしもそうではないことを意味している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 到着期限とデータ量制約のある伝送システムにおけるひずみ最小化アルゴリズム2013

    • 著者名/発表者名
      西新幹彦,金澤秀樹
    • 学会等名
      第36回情報理論とその応用シンポジウム
    • 発表場所
      静岡県伊東市
    • 年月日
      20131126-20131129
  • [学会発表] 算術符号の演算精度と状態数と遅延に関する考察2013

    • 著者名/発表者名
      西新幹彦
    • 学会等名
      第8回シャノン理論ワークショップ
    • 発表場所
      広島県広島市
    • 年月日
      20131010-20131011

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公開日: 2015-05-28  

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