本プロジェクトにおいて,我々は,低コストで,かつ,広範囲での使用が可能なチップレスRFIDを提案した.提案したRFIDは,実用的に十分な広さをカバーできる一方で,保持できる情報量が少ない. しかしながら,多数の金属パッチや異なる周波数帯の掃引信号を使用することにより,保持できる情報量は増やすことが可能である.我々が行ったすべての実験においては,2,3層から成るシングルパッチRFIDが用いられた.実験は,無響環境下,および,金属枠で囲まれた研究室にて行われた.提案したノイズ緩和アルゴリズムにより,1[%]以内のエラー率が得られた.
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