研究課題/領域番号 |
23560473
|
研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
嶋本 薫 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (80235639)
|
キーワード | 国際研究者交流 / 米国 / スタンフォード大学 / UAV / アクセス方式 |
研究概要 |
1 UAVを用いた多元アクセス方式の検討 人体センサー側での受信強度の変化が増加、無変化、減少等の傾向により位置関係を推定し、特に遠ざかるUAVに対してまだ送信ができていない場合は送信電力やタイミングに優先度を持たせて確実な伝送を試みる方式を提案し、その評価をより具体的なパラメータを用いて行った。評価結果からは受信電力に応じた時間排他制御が有効であることを示した。 2UAVを用いた通信路モデル化 試作UAV機に装着する予定の各機器の作成、および、単体試験を行った。高度情報を性格に把握する高度センサと位置情報を把握するGPSによるUAV位置検出装置を作成し、一秒間に10回以上位置が捕捉、取得可能とした。UAVからの信号強度を取得するための、スペクトラムアナライザとGPIBインターフェースによる、自動信号強度取得システムを作成した。更に、アンテナとして400MHZから2.4GHzまで多種のアンテナを作成し、電波暗室でその指向性特性等を取得した。更に、人体に装着させるバンド型のアンテナも多数作成し、特にSWR特性を重視して測定を行った結果、実用範囲内であることが証明された。また、地上での走行実験も敢行し、グランドウエーブとしての測定実験を成功させた。ただし、実験中に機体の一部が破損したため、現在修理中である。 3研究成果披露 電子情報通信学会論文誌や総合大会シンポジウムでの発表を行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験に必要な機器類の構築はほぼ終了したが、地上走行実験におけるUAVの操作ミスによる衝突で現在修理中である。修理が終了し次第飛行実験を行う予定である。 シミュレーションに関しては概ね予想通りの結果が出ており、今後は実験で得られたパラメータを用いた、より具体的なシミュレーションを行う予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
1 UAVを用いた飛行実験 現在機体の一部が破損しておいるため修理中であるが、修理でき次第飛行実験に入る予定である。その際、人体装着アンテナを用いた実運用イメージでのシステムを導入し、より具体的で実践的な実験結果を得る予定である。 2 シミュレーション評価 実験で得られた数値を元に、様々な環境下でのアクセス状況を再現し、最適な飛行高度、飛行経路、巡航速度、アクセスプロトコルを構築し、提言する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
UAVの飛行実験及び、その評価に使用する。また、シミュレーション評価に用いる予定である。具体的には実験場までの移動、機器搬送、操作者謝礼、データ解析等で用いる。さらに、その最終評価であるシミュレーションでは、最適なアクセス環境を得るための方式を求めるため、謝礼を用いシミュレーションを構築する。
|