音叉型水晶触覚センサを解析で扱えるようにモデル化した。特に、接触物体をフォークト体の粘弾性モデルで記述したことが新しい。1本の腕の振動の歪みエネルギーと基底部が粘弾性物体から受ける反力による力学的エネルギーの総和が音叉型水晶振動子の共振時の等価回路の動的容量Cの半分に蓄えられる電磁エネルギーに等しくなるエネルギー保存則から動的容量の理論式を導出した。ここで求めた理論値はネオプレンゴムやプラスチック等の接触実験から求めた接触前後の容量変化の実験値とほぼ一致して、音叉型水晶触覚センサの動的容量は接触物体の粘弾性で変化することを証明できた。ここで得られた結果はJJAPの論文誌に掲載予定である。
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