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2013 年度 実施状況報告書

構造を有するシステム同定問題へのロバスト制御理論からの取り組み

研究課題

研究課題/領域番号 23560528
研究機関京都大学

研究代表者

太田 快人  京都大学, 情報学研究科, 教授 (30160518)

キーワードシステム同定法 / グレイボックス同定 / システム変換
研究概要

今年度は、昨年度に引き続き、グレイボックス同定と変換法に基づく連続時間システム同定に関する研究をすすめた。
グレイボックス同定に関しては、システムを記述する微分方程式系がばね・質量・ダンパー系という構造をもつと仮定したときに、観測データからその構造に合致したモデルを求める研究をすすめた。ブラックボックス同定を部分空間同定法を用いて行い、システム構造に合致した状態を座標変換を用いて求める方法を提案している。実例として、回転振り子システムに、本手法を適用し、共振点ならびに反共振点を正確に求めることに成功している。
変換法に基づく連続時間システム同定に関しては、同定モデルされたモデルの精度を議論するために、同定モデルのばらつきの度合いを量的に測ること方法を考察した。連続時間同定法に、ブートストラップ法を適用するための計算方法を提案し、提案法に基づいて、周波数ごとに、同定モデルのばらつきの度合いを計算することに成功している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

グレイボックス同定に関しては、ほぼ計画にしたがって研究が進んできている。システム変換については、基底選択に関しての議論がまだ進んでいない。さらに双方の方法に関しても、国際学会発表までになっており、結果を学術雑誌に掲載するべく、研究をすすめていく必要がある。

今後の研究の推進方策

研究計画の遅れている部分としては、基底選択などいくつかの話題があるが、もっとも重視したいのは、結果を学術雑誌に投稿する準備をすることである。国際学会発表などを通して受けた意見を反映させて、採録に値する論文原稿を書き上げることを今後の最重要方策とする。

次年度の研究費の使用計画

現在までの達成度でも記したように、研究計画においてやや進度が不足している部分がある。特に、研究成果を学術論文としてまとめていくために、共同研究者と十分な打ち合わせ時間を取ることができていない状況がややあった。
次年度には、これまでの成果を学術論文へと投稿すべく、論文を書くための、研究成果の整理ならびに共同研究者の意見を聞くことに力を注ぐことにしたい。そのために打ち合わせのための学会参加や旅費として、次年度以降使用していく計画である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Bootstrap-Based Model Uncertainty Assessment in Continuous-Time Subspace Model Identification2013

    • 著者名/発表者名
      Marco Bergamasco, Marco Lovera, Yoshito Ohta,
    • 学会等名
      52nd IEEE Conference on Decision and Control
    • 発表場所
      Florence, Italy
    • 年月日
      20131210-20131213
  • [学会発表] Grey-box modeling for mechanical systems in frequency domain2013

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Tanaka, Yoshito Ohta
    • 学会等名
      The 45th ISCIE International Symposium on Stochastic Systems Theory and Its Applications
    • 発表場所
      University of the Ryukyus, Okinawa, Japan
    • 年月日
      20131101-20131102

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公開日: 2015-05-28  

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