都市近郊に造られた宅地盛土の地震時安定性評価手法を研究するため、北海道、八戸、埼玉、神戸、鹿児島で造成に使われている土と、東日本大震災で被災した宅地の土を用い、物理特性,締固め特性や液状化特性などを試験した。その結果,液状化強度などは締固め度に大きく影響していることがわかった。次に,東日本大震災で被災した福島県と宮城県の盛土に,新しい地震時変形解析を適用してみた結果,これらの方法で解析して実被害を再現できることや,地下水位が盛土の変形に大きく関係することなどがわかった。また、常時に宅地や擁壁が変状している箇所は地震時も不安定なことが解析的に求められた。
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