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2013 年度 実施状況報告書

再生された地方鉄道の存在意義に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23560620
研究機関福井大学

研究代表者

川上 洋司  福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10152927)

研究分担者 三寺 潤  福井大学, 学内共同利用施設等, 研究員 (80585711)
キーワード地方鉄道 / 事後分析 / 価値認識
研究概要

昨年度(H24年度)の研究成果の一つである「えちぜん鉄道の沿線自治体の価値認識」について、一部分析を補完して総括し、土木学会土木計画学研究発表会にて発表した。そして、研究発表会での議論を踏まえ一部加筆修正して、土木学会論文集D3(土木計画学)に投稿した(現在査読中)。もう一つの成果である「駅近傍地区に住むことの価値認識」に関する研究成果についても、一部分析を補完総括し、都市計画学会論文集(H26年度)に投稿した(H26年4月)
今年度(H25年度)に実施した研究成果は以下の通りである。
一つは福井市を対象に、過去14年間の建築確認申請データを詳細に分析することによって、えちぜん鉄道等地方鉄道が都市構造に与えた影響の実態把握と今後の誘導の可能性について考察した。その結果、これまでの状況を見る限り、一部駅周辺への都市開発集積傾向がみられるものの、集約型都市構造への誘導といった面での地方鉄道の存在意義は限定的であること、従って都市開発の誘導のための優遇施策や駅周辺に立地することの価値の啓発等を進める必要性があること等を示した。
二つには利用促進施策として計画されている新駅設置に着目し、設置予定地区住民に対して設置後の利用意向や駅設置に対する期待感(鉄道及び駅の存在価値認識)等についての調査・分析を行った。現段階で鉄道の恩恵を受けていない住民においても、利用に対する期待だけでなく鉄道や駅の存在に対しても高い価値認識を有していることを実証し得た。
上記成果についても、学会等に発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初実施を予定した鉄道沿線立地事業者の外部効果に関する価値認識については、調査対象の絞り込み等の困難さ等により実施し得なかったが、それに代えて新たに研究課題(新駅設置の事前効果分析)を設定、実施することにした。こうした変更以外については計画通り順調に進展している。

今後の研究の推進方策

研究自体はほぼ終了しているので、今後(延長期間としてのH26年度)は、研究成果について論文として取りまとめ学会等に発表、投稿することと、3か年の研究成果全体を総括し、地方鉄道の存在意義としての体系的な取りまとめを行う予定である。その過程で、補足的な調査、分析があれば行う予定。

次年度の研究費の使用計画

研究成果をとりまとめて学会に投稿することがH25年度末及びH26年度当初になっため、予定していた審査料・掲載料等の経費が未使用となった。
現在学会に投稿している論文(2編)の審査料及び掲載料、学会での発表のための旅費等に使用する予定。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] えちぜん鉄道に対する沿線自治体の価値認識に関する研究2014

    • 著者名/発表者名
      柳川達郎・三寺潤・川上洋司
    • 学会等名
      土木学会・土木計画学研究・講演集
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      20141102-20141104

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公開日: 2015-05-28  

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