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2013 年度 実績報告書

宮崎県口蹄疫発生時に生じた道路交通・管理問題と危機管理上の課題の調査・解析

研究課題

研究課題/領域番号 23560627
研究機関宮崎大学

研究代表者

出口 近士  宮崎大学, 工学部, 教授 (70117175)

研究分担者 吉武 哲信  九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70210672)
キーワード口蹄疫 / 車両消毒 / 混雑度
研究概要

宮崎県児湯郡の国道10号に設置された消毒槽方式の消毒ポイントで実測された時間帯別交通量と渋滞長の関連を分析した。その結果、混雑度が1.57の道路地点に引き込み方式の消毒槽が設置された事例で、ピーク時において1km程度の渋滞長が発生したことを確認した。渋滞度1.39の道路地点の本線上に消毒槽が設置されたケースでは朝夕のピーク時間帯には若干の渋滞が発生したが、これが継続することはなかった。
1)この交通量と渋滞長の分析結果、2)川南町、えびの市、都城市の口蹄疫発生地点から半径5km圏、都城市と鹿児島県境における平成22年度全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)の調査対象道路の混雑度と交通量の分析結果、3)口蹄疫が発生した11市町における口蹄疫発生地点から半径0.5km、1km、3km、5km、10km、20kmの円周を分断する道路地点数の分析結果、および4)川南町、えびの市、小林市、都城市の防疫担当者への消毒ポイント設置の準備状況のヒアリング結果を踏まえて、どのような地点に、どのような方式の消毒ポイントを設置すれば良いかを検討した。その結果、自治体(市町)の消毒ポイント設置の準備状況を勘案すれば、半径3~5km圏域であればこれらの円周を切断する道路本数は比較的少ないので、交通量の少ない地点の通行止めと組み合わせることによって、防疫ゾーンとして機能させることができる可能性を確認できた。このことから、防疫マニュアルに示されている口蹄疫発生地点から10km地点の主要道路への消毒ポイント設置に加えて、3~5kmにも消毒ポイントを設置して、防疫ゾーンとして機能させることが危機管理の上から重要であると判断される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 口蹄疫防疫のための道路での車両消毒ポイント設置の課題-平成22年宮崎県での事例から-2013

    • 著者名/発表者名
      出口近士, 石崎太郎、吉武哲信, 水田哲朗
    • 雑誌名

      第33回交通工学研究発表会論文集

      巻: 1 ページ: 267-272

    • 査読あり
  • [学会発表] 口蹄疫防疫のための車両消毒ポイント設置に関する考察2014

    • 著者名/発表者名
      石崎太郎,出口近士,吉武哲信,梶田佳孝
    • 学会等名
      平成25年度土木学会西部支部研究発表会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      20140308-20140308
  • [学会発表] 口蹄疫発生地点周辺の道路混雑状況の検討 - 平成22年宮崎県の事例 -2013

    • 著者名/発表者名
      出口近士, 石崎太郎, 吉武哲信, 梶田佳孝
    • 学会等名
      土木計画学研究発表会
    • 発表場所
      大阪市立大学
    • 年月日
      20131102-20131104

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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