研究課題/領域番号 |
23560638
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研究機関 | 香川高等専門学校 |
研究代表者 |
宮崎 耕輔 香川高等専門学校, 建設環境工学科, 准教授 (60469591)
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研究分担者 |
谷本 圭志 鳥取大学大学院, 工学研究科, 教授 (20304199)
土井 健司 大阪大学大学院, 工学研究科, 教授 (10217599)
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キーワード | 地域公共交通 / 社会的疎外 / Quality of Life |
研究概要 |
本研究は,地方都市ではすでに直面している世界最速の高齢化や人口減少に対応することを目指し,安全で質の高い社会や国民生活の実現に向けて重要となる社会的疎外(Social Exclusion)を排除する方法として,地域公共交通サービスに着目し,地域公共交通サービスの整備によって,社会的疎外がどの程度排除できるかを把握できる指標となりうるアクセシビリティ指標を開発することを目的とする. 今年度は,昨年度成果である「1.地域公共交通サービスが社会的疎外に及ぼす影響メカニズムの定性的整理」を踏まえ,「2.生活の質を考慮したアクセシビリティ指標の概念整理」「3.社会的疎外と地域公共交通サービスの関係を評価するアクセシビリティ指標の開発」「4.地域公共交通サービスが地域の魅力向上に資する効果の定量的評価」に着手した. そのために,代表者と分担者の間での研究実施の方向性と情報の共有を行うことを主な目的とした電子メールや電話,あるいは学会等の機会を利用して随時情報交換を行った.日常的な情報交換においては,代表者と分担者による既往研究レビューや自らが関わる事例についての報告および研究課題等についての情報交換がなされた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者・分担者が持ち合わせている既往研究成果から,本研究課題を遂行するにあたって留意すべき事項等に関する知識の共有が可能となり,地域公共交通サービスの及ぼす効果について継続的に収集・検討できる状況を整備できたため.
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今後の研究の推進方策 |
昨年度の研究成果を踏まえ,引き続き,「2.生活の質を考慮したアクセシビリティ指標の概念整理」「3.社会的疎外と地域公共交通サービスの関係を評価するアクセシビリティ指標の開発」「4.地域公共交通サービスが地域の魅力向上に資する効果の定量的評価」を進めるとともに,「5.地域公共交通サービスの効果計測手法およびそのデータ集の作成」についても着手し,最終年度として,研究全体のとりまとめを行うために,研究活動を行う予定である. また,昨年度の研究成果については,各種学会等で公表するとともに,各種学会等において研究情報収集を行う予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年度の研究成果等の発表のための学術論文の投稿料や,学会への参加費ならびにそのための旅費を考えている.また,研究を快適に遂行するために必要となるパーソナルコンピュータおよび周辺機器等をはじめとして,プリンタートナーなどの消耗品などに使用する予定である. また,研究作業補助による謝金の支払い等も予定している.
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