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2013 年度 実績報告書

オゾンー触媒反応場による溶存態窒素酸化プロセスの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23560642
研究機関京都大学

研究代表者

越後 信哉  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70359777)

キーワード触媒 / アンモニウムイオン / カルキ臭 / オゾン処理 / 促進酸化処理
研究概要

水道水の快適性を大きく損なう原因となる、トリクロラミンの前駆体であるアンモニウムイオンに着目し、オゾン/触媒処理でのアンモニウムイオンの酸化特性•機構を明らかにすることを最終目標とし実験的検討を行った。
まず,オゾン/触媒処理においてpH や触媒濃度、吸着量がアンモニウムイオンの酸化効率に及ぼす影響について検討を行った。その結果、O3/PtO2 処理ではpHによるアンモニウムイオンの吸着量には大きな変化は見られなかったが、O3/Pd/Al2O3処理では中性域においてアンモニウムイオンの吸着性が高く、吸着量が多いとき硝酸イオンの生成量が増加する傾向が見られた。また、触媒濃度は高ければ高いほど硝酸イオンの生成量は増加した。これによりオゾン/触媒処理におけるアンモニウムイオンの酸化は、触媒表面への吸着によって促進され、ヒドロキシルラジカルの寄与は小さいと結論付けた。
次に,無機イオンや有機物との共存下における、アンモニウムイオンの酸化効率の変化について考察した。その結果、塩化物イオンおよびカルシウムイオンがオゾン/触媒処理におけるアンモニウムイオンの酸化に寄与することを示した。
また、触媒表面へのアンモニウムイオンの吸着阻害は、ナトリウムイオンによる寄与が大きいことを示した。水中で共存する有機物による影響として、O3/PtO2 処理ではNa2C2O4 が、O3/Pd/Al2O3 処理ではCH3COONa がそれぞれアンモニウムイオンの酸化に寄与することを示した。これらの有機物のアンモニウムイオン酸化に対する寄与は、カルシウムイオンおよび塩化物イオンの寄与と同等もしくはそれ以上であると考えられた。

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公開日: 2015-05-28  

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