研究課題
基盤研究(C)
本研究では,模擬家畜を用いた室内模擬埋却実験と密閉容器を用いたバッチ分解実験により,口蹄疫等により家畜の大量埋却処分により発生する環境負荷物質の同定と発生速度、発生量を推定した。埋却直後は,悪臭成分を含む急激なガス発生が起こった。散水により保有水中のNH4+濃度が低下することでメタンガスが発生した。その時期は,散水量が大きい方が早く始まった。本研究の結果より,家畜をシートでくるみ,模擬家畜が降水により現れない場合,70%の炭素が埋却地内に残存する可能性が示唆された。このように埋却した家畜の物質収支を推定した研究はこれまでになく,家畜埋却技術を確立するために重要な情報を得ることができた。
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日本草地学会誌
巻: Vol.58,No.4 ページ: 269-276