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2013 年度 実績報告書

光沢度計を用いたスケーリング評価に基づくコンクリートの凍害劣化診断・補修技術

研究課題

研究課題/領域番号 23560657
研究機関北海道大学

研究代表者

長谷川 拓哉  北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30360465)

キーワード凍害 / コンクリート / スケーリング / 光沢度
研究概要

本研究は、コンクリートのスケーリングをはじめとする凍害劣化を対象として、光沢度計を用いた表面粗さ推定によるスケーリング量・深さの推定値から、凍害劣化の進行予測を行い、その劣化状況、適切な補修技術の選定を行う技術を開発することを目的とし、次の検討を行った。
(1)光沢度計を用いたスケーリング評価:光沢度計を用いたスケーリング測定手法について、適用範囲についての検討を行った。試験方法(ASTM、CIF)、混和材料、骨材の違いはスケーリング進行には大きな影響を与えるが、質量減少量と光沢度の関係には大きな違いがない等の知見を得た。これらをふまえ、光沢度から質量減少量を推定する予測式を提案した。一般的なコンクリートであれば本手法を用いてスケーリング量を評価できると考えられる。
(2)スケーリングの劣化進行予測:スケーリングの予測手法として、JIS A 1148 A法の試験結果に基づき予測手法の検討を行った。塩分が存在している場合と内部膨張劣化が先行している場合は急速にスケーリングが進行すること、混和材料、骨材の違いはスケーリング進行には大きな影響を与えること、スケーリング進行は最低温度が支配的であること等の知見を踏まえ、予測式の提案を行った。また、スケーリングの劣化進行予測として、ISO 16204に規定された限界飽水度法を参考とし、劣化開始および劣化進行について、確率論的に把握する手法について併せて提案した。
(3)凍害劣化の診断および補修方法:(1)、(2)をふまえて、スケーリングの進行状況から、凍害深さ(スケーリング深さ+ひび割れ発生深さ)を推定し、本手法を用いた補修範囲・手法の選定に関する提案を行った。また、実構造物および屋外暴露試験体に本手法を適用し、本検討によって提案した、光沢度からの質量減少量の推定、スケーリングの予測手法についての妥当性を検証した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] コンクリートの凍害を対象とした限界飽水度法とJIS A 1148 A法の試験結果に基づく耐用年数の比較2014

    • 著者名/発表者名
      長谷川拓哉、千歩修、福山智子
    • 雑誌名

      コンクリート工学年次論文集

      巻: 36 ページ: CD-ROM

    • 査読あり
  • [学会発表] 骨材種類が光沢度計によるスケーリング量推定結果に及ぼす影響2014

    • 著者名/発表者名
      長谷川拓哉、千歩修、福山智子
    • 学会等名
      日本建築学会大会
    • 発表場所
      神戸大学(神戸市)
    • 年月日
      20140912-20140914

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公開日: 2015-05-28  

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