伝統大工技術により補修された木造軸組架構の性能評価実験

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23560685
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 建築構造・材料
• 研究機関: 鳥取環境大学
• 研究代表者: 中治 弘行 鳥取環境大学, 環境学部, 准教授 (80314095)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: 伝統的構法 / 木組み / 補修構造部材 / 束

研究概要

木組みによる伝統的な構法は、再生産・再利用が可能な自然素材のみを使った環境負荷の小さい、循環型社会に適した建築技術である。伝統大工技術を用いた補修による構造性能回復の定量的な評価は、重要な研究課題である。本研究では、伝統技術により補修された構造部材で構成される軸組や耐力壁などの実大実験を行い、一部を補修された木造軸組架構とすべて健全な材で構成された木造軸組架構の構造性能と比較して、補修による構造性能回復の効果を定量的に評価した。また、垂れ壁中央に設けられた束による木造軸組への影響を実大実験により明らかにした。

研究成果

• [雑誌論文] EISMIC PERFORMANCE OF MUD-WALLS WITH SILL BASED ON FULL-SCALE CYCLIC LOADING TESTS (2012)
  • 著者名/発表者名: Hiroyuki Nakaji, Teruo Kamada, Masami Gotou, Koji Yamada, Yoshiyuki Suzuki
  • 雑誌名: 12th World Conference on Timber Engineering 2012
  • 査読あり
• [雑誌論文] 異なる強度を持つ壁土を用いた土壁耐力の推定 (2011)
  • 著者名/発表者名: 山田耕司,中治弘行,鈴木祥之
  • 雑誌名: 日本建築学会構造系論文集V 巻: Vol.76, No.660 ページ: 347-352
  • 査読あり
• [学会発表] 土塗り壁の復元力特性への壁高さの影響その1土台仕様試験体 (2013)
  • 著者名/発表者名: 中治弘行・後藤正美・河原大・鈴木祥之
  • 学会等名: 2012年度日本建築学会大会学術講演梗概集
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 20130800
• [学会発表] 土塗り壁の復元力特性への壁高さの影響その2足固め仕様試験体 (2013)
  • 著者名/発表者名: 河原大・後藤正美・中治弘行・鈴木祥之
  • 学会等名: 2012年度日本建築学会大会学術講演梗概集
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 20130800
• [学会発表] 柱根継ぎのある木造軸組の面内せん断加力実験 (2012)
  • 著者名/発表者名: 中治弘行・倉恒俊一
  • 学会等名: 2012年度日本建築学会大会学術講演梗概集
  • 発表場所: 東海
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] 足固めを有する土壁の復元力特性評価法の検討その1実験概要と実験結果 (2012)
  • 著者名/発表者名: 三宅健太郎・河原大・後藤正美・中治弘行・鈴木祥之
  • 学会等名: 2012年度日本建築学会大会学術講演梗概集
  • 発表場所: 東海
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] 足固めを有する土壁の復元力特性評価法の検討その2評価法の概要および評価結果の検討 (2012)
  • 著者名/発表者名: 河原大・三宅健太郎・後藤正美・中治弘行・鈴木祥之
  • 学会等名: 2012年度日本建築学会大会学術講演梗概集
  • 発表場所: 東海
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] 2011年東北地方太平洋沖地震による木造建物の被害調査その2外観目視調査の結果 (2011)
  • 著者名/発表者名: 向坊恭介・瀧野敦夫・村上雅英・中治弘行・鈴木三四郎・大岡優
  • 学会等名: 日本地震工学会-年次大会
  • 年月日: 20111100
• [学会発表] 鳥取県産スギ材を用いた面格子壁の水平加力実験 (2011)
  • 著者名/発表者名: 中治弘行,倉恒俊一
  • 学会等名: 日本建築学会大会
  • 発表場所: 早稲田大学(東京都)
  • 年月日: 20110823-25
• [備考] 公開実験の案内
  • URL: http://d4407.kankyo-u.ac.jp/Members/nakaji/kokaijikken20130803