研究課題/領域番号 |
23560692
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
濱田 靖弘 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40280846)
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研究分担者 |
荒木 肇 北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 教授 (30183148)
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キーワード | 雪氷資源 / 地域連携 / スノーキャノン / 抑制栽培 |
研究概要 |
平成24年度は,新しい被覆材,軽量断熱テント,およびスノーキャノン導入による雪氷活用の低コスト化をめざして,新しい低コスト雪氷保管技術の開発と評価,スノーキャノン冷熱供給システムの導入可能性,ビニルハウス冷熱供給栽培技術,実用化への総合評価を主たる課題として,以下の要領で研究を行った. 課題1.新しい低コスト雪氷保管技術の開発と評価 まず,(1)各種保温方式(露天型,防水遮光シート,おがくず,空気膜被覆)の断熱性能評価を実施し,高性能断熱シートによる新たな方式の優位性を実験と解析から確認すると同時に,(2)経済性評価に関しては実用性の高いコストの見通しを明らかにした. 課題2.スノーキャノン冷熱供給システムの導入可能性 次いで,(1)スノーキャノン解析ツールを詳細型と簡易型のそれぞれについて開発するとともに,(2)スノーキャノンによる生成雪の物性評価を行い,その有効性を示した. 課題3.ビニルハウス冷熱供給栽培技術 また,(1)ビニルハウス冷熱供給栽培の実験を行い,(2)栽培作物の品質評価と省エネルギー性評価を実施し,低負荷で付加価値が高い農産物出荷への可能性を示した. 課題4.実用化への総合評価 さらに,(1)実証実験に基づく寒冷地全域にわたる低コスト雪氷保管技術の広域シミュレーションを実施するとともに,(2)スノーキャノン冷熱供給システム導入による冷却用燃料消費量・二酸化炭素排出量の削減効果を試算し,導入効果が高いことを示した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初計画の通り,順調に研究成果の蓄積がなされている.
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に得られた結果を基にして,以下の要領で研究を行う. 課題1.新しい低コスト雪氷保管技術の開発と評価 各種高密度需要施設における大規模スノーマウンド被覆材によるシステム設計を実施する. 課題2.スノーキャノン冷熱供給システムの導入可能性 自然融解を考慮した最終成績係数の評価を実施し,その導入効果を明らかにする. 課題3.ビニルハウス冷熱供給栽培技術 温泉排熱等とのハイブリッド化効果の検証を定量的に実施し,導入可能性の高い地域選定を行う. 課題4.実用化への総合評価 まず,(1)ビニルハウスによる冷熱供給栽培技術による経済効果,および総合食糧自給率向上への寄与の試算を実施する.次いで,(2)大規模流通モデル,広域複合利用モデル,多目的事業展開の導入可能性について評価する.
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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