平成25年度は,新しい被覆材,軽量断熱テント,およびスノーキャノン導入による雪氷活用の低コスト化をめざして,新しい低コスト雪氷保管技術の開発と評価,スノーキャノン冷熱供給システムの導入可能性,ビニルハウス冷熱供給栽培技術,実用化への総合評価を主たる課題として,以下の要領で研究を行った. 課題1.新しい低コスト雪氷保管技術の開発と評価 各種高密度需要施設における大規模スノーマウンド被覆材によるシステム設計手法を構築した. 課題2.スノーキャノン冷熱供給システムの導入可能性 自然融解を考慮した最終成績係数の評価を実施し,その導入効果を明らかにした. 課題3.ビニルハウス冷熱供給栽培技術 温泉排熱等とのハイブリッド化効果の検証を定量的に実施し,導入可能性の高い地域選定を行った. 課題4.実用化への総合評価 まず,(1)ビニルハウスによる冷熱供給栽培技術による経済効果,および総合食糧自給率向上への寄与の試算を実施した.次いで,(2)大規模流通モデル,広域複合利用モデル,多目的事業展開の導入可能性が高いことを明らかにした.
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