実空間における実測調査および実験室における評価実験を通して、各季節における外気温の日変化および季節変化を考慮した場合の全熱交換器による換気負荷削減効果について検討した。ダクト部分の影響を定量化することにより、その影響を含めた代表月の全熱回収熱量は、普通換気時の熱損失量に対して各季節とも60~65%となることを把握した。また、給気口からの吹き出し気流による室内の温度分布および気流分布への影響を各季節において検討し、給気口に取り付けた気流制御板によるドラフト低減効果を確認するとともに、夏期及び冬期では気流制御板とエアコン室内機からの吹き出し気流による複合的な影響を確認した。
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