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2011 年度 実施状況報告書

多様な使用実態に対応可能な住戸セントラル給湯システム効率評価手法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23560705
研究機関神奈川大学

研究代表者

岩本 靜男  神奈川大学, 工学部, 教授 (20213316)

研究分担者 趙 旺熙  神奈川大学, 工学部, 助手 (80583731)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード住戸セントラル給湯設備 / 追焚き / 自動保温 / 入浴パターン / 被験者実験 / 水道水温予測
研究概要

本研究は、(1)日本各地の水道水温の標準年予測値推定ソフトウェア、(2)追焚・自動保温を含む多様な利用実態に応じた住宅用給湯消費エネルギーの予測ソフトウェア、の2つを3年計画で開発する。その計画は次の6段階になる。(1)自動保温・追焚による熱供給の計算法の構築については、本研究の柱の一つであり、既往文献による調査を行い、モデル化の見通しを立てた。次年度に計算法の確立を図る予定である。(2) 本学給湯実験室等による被験者実験による入浴パターンと浴槽湯温降下のモデル化については、本学給湯実験室において10名の学生被験者により入浴パターンの申告、浴槽湯温と浴室内気温・湿度の計測を行った。浴槽出入りの際に失う湯量は0.35L/回であり、浴槽の湯をかけ湯として利用する学生は4名であった。次年度も被験者実験を行い、データを増強する必要がある。(3) ソフトウェアとして各種計算方法の組込み 開発については、言語をVisual Basic(以下VB)とし、計算時間の短縮に向けて現行PCでのテストランを行い、年間計算の計算時間は6時間程度であった。さらに工夫が必要であることがわかった。(4) 水道水温の予測値推定ソフトウェアの開発については、まずはVBで東京の予測ソフトウェアを構築した。必要なデータファイルがあれば計算可能であるが、webサイトから自動的に読み取る仕様に苦労しており、次年度以降に取り組む。(5) 既往の実験室実験との照合と検証については、既往文献の調査からヒートポンプの計算モデルを調べ、給湯機にも使えるかどうか検討を始めた。詳細は次年度の課題となるが、計算負荷が増大することが予想される。(6) 実務設計者による使用感アンケートの実施と分析結果によるソフトウェアの洗練については、平成24年度後半から実施予定であり、今年度は未着手である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は2つのソフトウェアの開発を目指して、6段階の研究計画を3年間で実施するものである。本年度は1~5の段階において、2の被験者実験、4の給水温度予測ソフトウェアの開発は順調であり、他も課題抽出は終わっている。次年度以降、更なる成果を目指す。

今後の研究の推進方策

6段階別に以下に記す。1の自動保温・追焚による熱供給の計算法の構築については、課題抽出は終わっており、具体的な計算法構築を始め、その確立を図る。2の本学給湯実験室等による被験者実験による入浴パターンと浴槽湯温降下のモデル化については、平成24年度も10名以上の学生被験者による入浴パターンの申告、浴槽湯温と浴室内気温・湿度の計測を行い、各データの増強を図る。さらに追焚や自動保温のモデル化検証用データの収集を行う。3のソフトウェアとして各種計算方法の組込みについては、計算時間の短縮に向けて複数コアを活用した並列計算の可能性を含めて、さらに工夫できないか検討を進める。4の水道水温の予測値推定ソフトウェアの開発については、必要な情報をwebサイトから自動的に収集する仕様を実現する。5の既往の実験室実験との照合と検証については、2の実験結果を活用して検証を始める。24年度後半までにはおおよそのソフトウェアの構築を終え、6の実務設計者による使用感アンケートの実施と分析結果によるソフトウェアの洗練について検討を始める予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成23年度で実験に必要な計測機器類はそろっているので、主として被験者実験結果や計算結果解析などのために謝金支出が必要となる。特にwebサイトから必要な情報を自動的に収集する仕様を実現するためには多くの試行錯誤が必要となり、研究補助として本学学生・院生に作業を依頼する予定である。

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公開日: 2013-07-10  

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