農村勤労者の孤立の背景となる要因分析を、中山間地域、都市近郊地域でヒアリング調査を行い、定性的に、明らかにすることができた。また、中山間地域、都市近郊地域、小都市中心市街地、大都市既成市街地においてアンケート調査を行い、農村勤労者の孤立の実態を定量的に明らかにすることができた。中山間地域では、個人で余暇を過ごす傾向は見られたものの共同的連帯性は残存していた。一方、都市近郊地域では、大都市地域、小都市地域ほどではないが、個人的に余暇を過ごし、地域と関わらない層の存在が確認され、一定の精神的都市化が確認された。
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