全国296の空家バンクの分析をした。バンクは物件収集、マッチング、入居後支援の3システムで構成されるが1つに偏るものや1つも充実していないものが多く、行政が運営するものでその傾向が強く官民連携のものはバランスがよい。 奈良県下で町家バンク事業に取組む団体からなる大和町家バンクネットワークは、中間支援機能を担う奈良まちづくりセンターを核に大和まちづくりネットワークが先行的に機能していたこと、先進地区がノウハウを提示し後発地区をリードしたことがネットワーク成立条件であった。地区間でバンク準備段階に差があったが、ネットワークの支援プログラムにより、後発地区も短期間にバンクを開設し得ていた。
|