23年度は、大阪、東京、福岡の69カ所の公共建築物を訪問し、74種のサンプルを得、触知図の設置状況や表示方法や記号等に多様性が有ることを確認した。24年度は立体コピーで作成した6種の触知図を用いて、全盲被験者により、最も重要な現在地記号についての実験を行い、記号の高さが大きな要因であることがわかった。次に本格的な触知図を5種製作し記号の表面性状により形状の性能不足を補う可能性を調べた。最終年度に全盲被験者により触知図に記載する情報量と適正な縮尺についての実験を行い、情報量の過多や大きすぎる図の不適切さを確認した。成果は日本建築学会で5編発表済みであり、2編発表予定である。
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