伝統的木造建築(特に民家)に関する講座、修復技術学習会、修復設計、などを試行し「所有者はじめ一般市民・行政・建築家・技能者などが民家に対して歴史的にも建築文化的にも十分な理解と尊敬を抱き、その存続に真摯に向き合う共通認識の涵養」を試行した。特に2011年東日本震災後は「身近な歴史的建造物の維持継承に向けた人材」確保の重要性が明確となり本研究の意義も再確認できた。このことはヘリテージマネージャ講演機会が大きく拡大したこと、被災地で修復技術体験学習会や修復設計に関与したこと、などに強く示されている。また、研究期間中に、選定保存技術団体から技能者養成に対する講演以来を受けたことも貴重な機会となった。
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