研究概要 |
片山東熊(1854-1917)は工部大学校造家学科の第一期卒業生であり、明治を代表する建築家の一人である。本研究はこれまで公開されることの無かった同家所蔵史料を閲覧・調査する機会を得て、現存する葉書、写真、サンプル帳を中心とした研究である。まず綿密な書誌学的研究をおこない、それをベースとして東熊の交流関係を軸に、建築との関係を解き明かすことを目的とする。1.これまでに撮影した史料について、各史料の内容の各項目をまとめ、より重要な史料については詳細な解題を作成する。2.葉書の差出人との関係および内容を解明し、サンプル帳やスケッチ、模型写真については、東熊の実際の建築作品と照合し、文献と現地調査によってそれらと関係する建築作品を探し出す。以上を計画し、実施した。以上の成果について、学会等で発表した。原正彦・渡辺洋子・市野瀬優大・中野恒明・中山まりか「片山東熊の遺した資料 -はがき資料を追って-」日本建築学会関東支部研究報告集II pp.663-666 2011.3磯俣祐介・渡辺洋子・原正彦・市野瀬優大・中野恒明「片山東熊と神宮農業館の建築について」日本建築学会関東支部研究報告集II pp.553-556 2012.3Yoko Watanabe, Masahiko Hara, Yuta Ichinose, Yusuke Isomata, Masakazu Tamano, Hoko Miwa, Satoshi Yoshikawa: A STUDY ON THE TOKUMA KATAYAMA ARCHIVES -DESIGN CHARATERISTICS OF THE LEADING ARCHITECT IN THE JAPANESE MODERNIZATION PERIOD- 6th SEATUC Symposium 2012.3
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