クラスター変分法と第一原理電子状態計算に格子振動の効果も導入し、Fe-PtおよびFe-Niに対して、相平衡状態図、スピノーダルオーダリング温度、散漫散乱強度の3つの量を単一の自由エネルギー式から導出した。Fe-Ni系の濃度50%領域では、スピノーダルオーダリング線と相境界線の位置関係から、disorder-L10変態が低Ni濃度側では1次変態、高濃度側では2次変態となることがわかった。又、磁気スピンの効果を考慮しなくとも熱膨張係数の温度依存性に非単調性が出現することを見出した。さらに、連続変位クラスター変分法を用いて、fccの3次元系に対して原子変位の計算を行った。
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